日吉の慶応大学日吉キャンパスには第二次世界大戦終戦直前に連合艦隊司令部の地下基地があったのをご存知ですか。今日は、それを保存している「日吉台地下壕保存の会」の方が、毎月1回開催してくださっている見学に参加してきました。
参加費用は、地下壕へ入るための保険代800円で、13時から16時ごろまで案内していただきました。
こちらは現在の高等学校の第一校舎です。
送信者 20110226_日吉台地下壕 |
建物のレリーフには設立年として左に1934(西暦)、右に2594(皇紀)と書かれています。
送信者 20110226_日吉台地下壕 |
校舎の前のオブジェです。
キャンパスを通って、地下壕へと向かいます。
地下壕の入り口です。総距離2,600mもあるそうです。
地下壕の中は天井から地面まで全てコンクリートで固められたしっかりとした造りです。
連合艦隊指令長官室跡です。
なんと電線によって蛍光灯までついていたそうです。
今は埋められていますが、ここから階段を使って司令部として使われていた寄宿舎へつながっていたそうです。およそ20m地上です。
この鉄柵より向こうは私有地だそうです。
それにしても立派な地下施設ですね。
この1937年に建てられたチャペルも利用されていたそうです。
これは耐弾式竪穴坑<茸型構造物>というもので、地下壕へつながっていたのを空爆されても防ぐよう設計されていたそうです。ちなみに、この周りには弥生時代の竪穴住居址が発見されて、現在は原型通りコンクリートで固定して永久保存されています。
慶応日吉キャンパスという身近なところに、こんな要塞が建造されていたとは驚きの一日でした。